ハシグチカンジの枝葉末節

某ブランドの京都アトリエショップに大体いるメガネです、以前は御所南Dewey&二条木屋町UNITでした。

懐かしい夏を思うと。

こんばんは。

9月もそこまできております、そろそろ残暑の気配。

我が家には中3の思春期女子がおりまして、例に漏れず冬には受験が控えておりますので夏期講習に勤しみながら、それなりに友人との青春時間も設けている様子。

それを見てるとなんだか羨ましい、中2くらいから人生やり直してみたい、今の価値観を携えてブースト込みでやり直したい笑。なので自分の失敗を踏まえ鬱陶しくならないくらいの強度で、まあちょっと頭に残れば良いかなあくらいの希望で「悔い残らんようにね〜」と助言をしているのですが、まあ心配といえば心配笑。でも心が健全に育ってくれることの方が大切だと言い聞かせ、なるべく干渉しないように心がけております。

イレギュラータイプの父親だからなのか、思春期にも関わらず他のご家庭のお父さんだと涙を流して羨ましがるくらい懐いてくれてます、しかしぼくの歪んだ性格のせいでまあまあドライな対応をしてしまいます。ところがそれを乗り越えて甘えてくるというタフな娘っぷり笑。そうされると如何にドライなおっさんとはいえやはりかわいいのでついつい甘やかしそうになるのですが、正すべきことは自分の行いを棚に上げてでも努力しなければなりません笑。その分、別のターンで1割増しくらいでヨシヨシしてバランスを取ろうと実験してみております。

とはいえやはり大人の意見で押し切りそうになります、過干渉かなあと思うこともたまにはあったりなかったりを自問自答。三国干渉で戦争が起こるのですから、干渉しすぎは良いことが起こりません笑。

 

そんな夏休み期間、横で見てると自分の中高時代を思い返してしまいます。団塊ジュニア世代ですので受験戦争真っ只中でしたし、部活もあったし塾や予備校・割と厳しめな家庭環境とで、なんだかんだで友人と遊びに行った思い出が全くない笑。そんなぼくが夏休みの思い出として頭に浮かぶアイテムが2つあります。

 

 

 

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まずはこれ、昔あったFM STATIONというFMの番組表&音楽情報の雑誌。部活から帰ってきて風呂に入り、クーラーの効いた部屋でこの鈴木英人氏の表紙を眺めつつラジオから流れてくる音楽を聴きながら、海でお酒を飲んで彼女や友人と大人の時間を過ごすという脳内変換を試みてました。ホール&オーツとかボビーコードウェルとか、大人っていいなあ〜と笑。そういえば、、高2くらいで初めて買ったイバン・リンスで初めてブラジル音楽を意識したのも良い思い出、ラジオのおかげ。お小遣いも少ないし今の子供達のように無料で音楽を聴けなかったので、伸びないと言われるメタルテープを頑張って買って、エアチェック(死語?)したのを何度も編集して聴いたなあ。。。純粋な頃のぼく、、、笑。

 

 

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次はこれをなぜか思い出します、高橋三千綱氏の九月の空。1960年代が舞台の青春物でで、1990年前後が思春期だったぼくにはズレがありますが、携帯もパソコンもなかった時代なのでそれほど齟齬を感じなかったような気がします。多分中百舌鳥駅の天牛書店(もうないのかな?)の中古コーナーで買ったような記憶が、夏休みに買ったということなのかなあ。

同じ剣道部の男の子が主人公ということでグッとのめり込みました。その彼が日本一になりたいとかではなく都内でまあまあそこそこ頑張ってるくらいのポジションというのがリアルで、地方大会の学生でもそれなりに必死で頑張っていて、それと学業やバイト・女子との駆け引き、普通の青年がしっかり輝いている。どんな人にもそれぞれの宇宙があって、毎日悩んで喜んで生きている具合が等身大で感じられたような記憶があります。ぼくはバイトと女子とは縁がなかったので、それも脳内変換して体験しておりました笑。

部活帰りに南海高野線河内長野駅にある小さなCDショップ&本屋さんで、試聴したり立ち読みしたりも思い出すなあ。合宿の稽古の小休憩の輪切りのレモンとか、部活仲間と交流戦の負けが悔しくてトイレで泣いたとか、そんなこともあったなあ、、、。予備校サボってアメ村行ったこととか笑。

そんな具合で部活か塾か家という思春期でしたが笑、まあそれはそれで良い思い出だなあと。

秋の足音がそろそろ聞こえそうですよね、見るだけで良いし海行きたいなあ、車や電車の車窓からでもいいし。Deweyと一体化しそうでヤバいぼくですし、皆さんもこの状況でそんなに夏満喫なんてことも出来ていないでしょうし、青春時代の思い出交換にでもお越しください笑。

 

この話をしようと思ってここ数日おさらいがてら九月の空をらちら頁をめくっていたのですが、今朝のニュースで高橋三千綱氏の訃報を目にしました。虫の知らせというのか、、、1人でニュース見ながらううぇっ!と、言葉にならない声が漏れました。ご冥福をお祈りいたします。